九州大学大学院システム生命科学府

九州大学大学院システム生命科学府

DIVISIONS

ゲノム医科学

柴田 弘紀
(しばた ひろき) 准教授 病院地区
准教授
生体防御医学研究所

ゲノムの多様性と表現型に着目し主に次世代シークエンサ(NGS)を用いて、ヒト疾患を対象とした研究(1)と非モデル生物のオミクス研究(2)を進めている。
(1)家族性神経疾患の原因遺伝子探索
エクソン領域の遺伝子変異を効率よく検出する手法としてオリゴキャプチャーとNGSを組み合わせたエクソームシークエンスが一般的になっている。当研究室では、検出される大量の候補変異の絞り込みにSNPマーカーによる連鎖解析を用いることを考案し(連鎖- エクソームアプローチ)、稀少な遺伝性神経疾患の解析を進めている。
(2)毒蛇ハブのオミクス研究
生物毒は、新たな創薬シーズとして近年大変注目を浴びている。我が国固有の毒蛇ハブ(Protobothropsflavoviridis)は、毒の激烈な効果で広く知られているが、毒の作用機序には未解明な点が多い。また毒成分タンパク質遺伝子の加速進化も報告されている。当研究室では、創薬シーズ開拓と加速進化機構の解明を目指し、ハブの全ゲノム配列決定、転写産物カタログ化、及び島嶼集団間の遺伝的多様性の解析を進めている。

九州大学システム生命科学府の生命医科学部門ゲノム医科学(柴田)研究室についての紹介動画です。