九州大学大学院システム生命科学府

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2026.10.05 【受賞情報】森田瑞基さんが「令和8年度九州大学学生表彰」を受彰しました

システム生命科学府 一貫制博士課程5年の森田瑞希さんが、「令和8年度九州大学学生表彰」を受彰しました。この表彰は、学術研究活動で特に顕著な業績を挙げ、高い評価を受けた学生を表彰するものです。今回の受彰は、森田瑞基さんの研究への継続的な取り組みが実を結んだものであり、今後のさらなる活躍が期待されます。


◇ 受彰者
森田 瑞基
(システム生命科学府 一貫制博士課程5年・動物発生学研究室、現在は東京農工大学大学院工学研究院JSPS特別研究員)

◇ 研究テーマ
正常発生とがん転移における血管外遊出メカニズムの比較解析

◇ 研究概要
がん細胞が血流から周囲の組織へ脱出する「血管外遊出(extravasation)」は、がん転移の成立を左右する重要な過程です。一方、正常な胚発生においても、生殖細胞のもととなる始原生殖細胞(PGC)は血流を循環した後、血管外遊出を行って生殖腺へと移動します。
森田さんは、鳥類初期胚の卵黄血管を利用して、生きた個体内でがん細胞の血管外遊出を一細胞レベルで観察・定量できる新たな実験モデルを開発しました。さらに、この実験系を用いてPGCと複数種類のヒトがん細胞を比較し、いずれも「膜ブレブ」と呼ばれる細胞膜の突出を利用して血管壁を越えるという共通の細胞運動様式を明らかにしました。
加えて、そのブレブ形成を制御するカルシウム供給機構は細胞の種類によって異なることを見いだし、正常発生とがん転移に共通する細胞運動と、それを支える分子機構の多様性を明らかにしました。