DIVISIONS
生態科学
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立田 晴記(たつた はるき) 教授 伊都地区教授大学院理学研究院 生物科学部門
私は生物の種分化過程に興味があり、野外や実験室で研究を通じ、動物の行動を含むさまざまな表現型の進化史を研究してきました。表現型に見られる違いは、遺伝子の違いに加え、生育環境の影響を受けながら形成されることが知られていますが、表現型の違いはどのような過程で生じ、またなぜ維持されるのでしょうか?異なる環境下での遺伝子の役割をより詳細に理解するためには、遺伝的背景に関する豊富な情報が蓄積されている「モデル生物」を利用するのが適切かもしれません。しかし、私はとりわけ野生生物の進化史や種分化の進行過程に関連する問題に関心がありました。この意味で、私は材料を選ぶ際の「境界」を持たず、進化生態学とその関連分野に関連する課題に挑み続けています。
九州大学システム生命科学府の生物科学部門生態科学(立田)研究室についての紹介動画です。
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濱村 奈津子(はまむら なつこ) 教授 伊都地区教授大学院理学研究院 生物科学部門
微生物は自然界のあらゆる所に存在しており、この地球上に生命体が誕生した瞬間から、地球環境は微生物たちの活動によって変化してきました。自然界にいる微生物は現在でも地球上の生態系を維持していく上で重要な役割を果たしています。 本研究室では、環境中の微生物資源やゲノム情報を利用し、自然界の生態系機能を駆動する微生物機能を明らかにします。そして、刻一刻と変化していく自然環境と生物活動の相互的作用の全体像を明らかにし、環境問題に微生物学的観点で取り組んでいます。
九州大学システム生命科学府の生物科学部門生態学(濱村)研究室の紹介動画です。
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細川 貴弘(ほそかわ たかひろ) 准教授 伊都地区准教授大学院理学研究院 生物科学部門
生物の多くが体内や体表に共生微生物を保持しており、共生微生物と宿主生物の間の相互作用はお互いの進化や多様化に非常に大きな影響を与えています。私たちは特に昆虫類の共生微生物に注目し、宿主昆虫の生態や行動に共生微生物が与える影響、共生関係の維持機構、共生微生物の多様化機構などを明らかにするために進化生物学的研究を行っています。また、生物の多様化に雌雄間や親子間の相互作用が与える影響にも興味があり、昆虫類を使って行動生態学的研究を行っています。