人材の育成について

 本学府では、生物科学(医学、農学を含む)と情報科学、工学などの諸科学の融合的教育研究領域としての「システム生命科学」という新しい領域を担う優れた研究者と高度専門職業人の養成を目標としている。このような人材を養成するためには学際的・複合的な専門知識と研究方法の習得が必要であり、前期と後期を区別しない5年一貫制博士課程とするとともに、システム生命科学専攻1専攻としている。そこでは、初年次の講義では学部教育とは異なる分野の基礎的教科の受講を推奨するとともに、2年次後期、および3年次前期には学際開拓創成セミナーⅠ、Ⅱを必修科目として博士論文のテーマ選択へ反映させている。研究指導に関しては異なる分野を含む複数指導教員制を採用し学際的研究分野への取組みを可能としている。
 このようにして、新しい学問体系の構築と既存学問の研究水準の維持・発展を兼ね合わせた学位授与システムを確立している。編入学者に対しては、入学前の履修状況により適宜修学指導を実施している。なお、優れた研究業績を上げた場合については、修業期間が短縮され早期に学位を授与される道が開かれている。本学府で授与する学位は、システム生命科学を基本とし、理学、工学、情報科学のなかから選択することができる。また、2年修了時には所定の単位を取得し修士論文を提出し、 最終試験を受けて合格すると修士の学位が授与される。修了生は、生物科学と情報科学・工学の最先端技術と理論の融合によって生まれる新しい分野、システム生命科学を担う研究者として大学等や国公立研究機関、民間企業研究部門において活躍するとともに、システム生命科学の技術を基盤にした専門職業人という進路をとっている。



5年一貫制の博士課程について

 21世紀の生命科学では、生物科学分野に加えて、情報科学、工学の融合により、総合生物科学という全く新しいパラダイムへのシフトがおきている。これに対応でき、かつ発展させることができる、生物科学と情報科学、あるいは生物科学と工学の両方のセンスを併せ持ち、かつ、倫理的、経済的視点に立って価値判断可能な研究者や高度専門職業人を養成するためのカリキュラムを編成し教育を行う。